05 | 2017/06 | 07

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「芳輪 堀川」はどんな香りか? 


【松栄堂製 お香】芳輪 堀川スティックタイプ 80本入

全国の有名旅館や料亭で使用されているという松栄堂のお香。
特に京都の老舗旅館で使われていることから、京都の香りということになっているらしい。
「プロが選ぶ日本のホテル・旅館100選」で30年連続1位の加賀屋でも使用されているとのこと。
こうした高級ホテルや料亭に行くと、「堀川」の香りが漂っているというのだ。

「堀川」は白檀の甘さが強調されたまろやかな香りなのだとか。
白檀の香りはあまり好きではないが、高級旅館のロビーの香りだとか京都の香りだとか言われると、やはりどんな香りなのか気になって買ってみました。
さて、どんな香りであったかというと・・・
・・・キャラメル
白檀の甘さというより、キャラメルの甘い香り。
森永ハイソフトというキャラメルがあるが、まさにそれ。
ミルク感たっぷりの、こってりなめらか濃厚な香り。
キャラメルの奥に漢薬の微かな煙っぽさが感じられ、その煙っぽさは、抜けるような秋晴れの空の下、遠くの方で焚き火でもしている田舎の空気感や風景を喚起させる。
悪くは無い。
悪くは無いが、ほとんどキャラメルの香りだけで深みや広がりが無い。
これではトリップできない。

例えば、蓮華高野霊香は、霧雨が降りしきりシーンと静まり返った、樹木生い茂る誰もいない日本庭園の池のほとりで微かに蓮の花の香りが漂ってくるといった情景にトリップさせてくれる。
清浄、清楚、繊細、寂しげでなんともいい。
香り成分は、墨と蓮。

かゆらぎ金木犀は、京都や奈良などではない観光地化されていない、人も歩いていない古都で、不意に強い花の香りが漂ってきてクラッと白昼夢に陥るような感覚。
香り成分は、ジャスミン、プラム。
日本香堂の作るジャスミンの香りは、ノスタルジックでやさしくて素晴らしい。
イニシアシオン ジャスミン(作っているのは日本香堂)もよい。

花かおりラベンダーは、肌寒い曇り空の高原。湿度がありながらサラッとした清冽な空気の中、昔付き合っていた美人でやさしい大人の女性を思い出して佇んでいると、高原の果物の甘酸っぱい香りが風に乗って訪れる。
香り成分は、ブルーベリー、ムスク、石鹸。
やさしくて甘くて清々しくて、ちょっぴり切なくなるような青春の香りといった感じ。
これほど上品なムスクの香りは、ちょっと他には無い。
一番好きな香りかも。
消臭線香という企画物的なお香だが、すごく出来がいい。

トリップ系以外でよいのは、言わずと知れた聚香國
本物の沈香が、この値段でたっぷり楽しめるのは本当にお得。
安いというだけでなく、辛みが抑えられたバランスがよい香りで、高価格品に引けをとらない。
ズシッと空気が鎮まり、じっくり考えごとをしたいときや、あまりにも気分が落ち込んだときによい。

八十八夜は、本物のお茶の葉を使った線香。クソ暑い真夏にギンギンに熱したほうじ茶をフーフー言いながら飲んだ後のような清々しさ。


しかし高級ホテルなどが「堀川」を選ぶのは間違っていないだろう。
旅に出たときの解放感と心細さが入り混じった気分には、甘くこってりとしたものが欲しくなるものなのだ。
旅にキャラメルやミルクチョコレートなどのお菓子はよく合う。
ホテルのロビーの柔らかい照明とゆったり流れる時間の中で、この「堀川」の香りが漂っていたら、今夜の宿に辿りついた安心感と相俟ってたまらないものがあるように思う。
こうした人間の心理をうまく捉えているのは流石だと言えよう。

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